マイフォト

偶景0+5

偶景0+4

エリセ来日

先ほどNHKの「クローズアップ現代」で、河瀬直美監督が executive director を務める「3.11 A Sense of Home Films」というオムニバス映画が特集されていた。この映画は、東日本大震災をテーマとして世界中の名だたる映画作家が3分11秒の短編映画を撮るとい…

偶景0+3

my favorite "My Favorite Things"

これも何度聴いたかわからないけど、動画ははじめて見た。こうやって吹いてたのか。 John Coltrane, ‘My Favorite Things’(YouTube) 「モンモンモコモコの夏」もそろそろ終わり「なんです」。 はっぴいえんど「夏なんです」(YouTube)

フィリップ・ガレルの新作とリーディング『アンチゴネー』 

フィリップ・ガレルの新作 UN ÉTÉ BRÛLANT に、『華麗なるアリバイ』(パスカル・ボニゼール、2007)に出ているのを見て個人的に注目しているセリーヌ・サレット(Céline Sallette)が出演している。予告編はこちら。相変わらず幸せ薄そうな瞳。これも早く見…

偶景0+2-1

偶景0+1

「社会などというものはない」はここにある

『Web英語青年』2011年7月号のリレー連載で「個人」について書いたとき(よろしければこちらをどうぞ)、サッチャー元英国首相の有名な発言「社会などというものはない(there is no such thing as society)」を批判的に引用しようかと思ったのだけれど、出典…

木漏れ日の帝国

ナボナはお菓子のホームラン王ですが、一橋大学東キャンパスの裏庭は木漏れ日の帝国です。 一昨日の「原子力と文学」ワークショップは、とても貴重な試み(アクション)だったとあらためて思う。改善すべき点はいろいろあるだろうが、それは企画者のみなさん…

関曠野「原発はテクノロジーの名に値しない極端なアクロバットだ」

図書新聞最新号(No. 3011)に、関曠野さんが「計算不可能な原発事故のリスク――原発はテクノロジーの名に値しない極端なアクロバットだ」という文章を寄せている。 三十数年間ずっと恐れていたパニック映画のような悪夢が現実になってしまった。反原発派の一…

お役立ち 

こういう情報はこのブログで流しても有効ではないのかもしれませんが、念のため。 こちらは、自分の住んでいる地域の「計画停電」の時間帯が郵便番号を入れるだけでわかるサイトです。 こちらは、都道府県別環境放射能水準調査結果です。原発事故に関しては…

ブレヒト『処置』から考える 

昨日は、TAGTASプロジェクト2011の円卓会議4「ブレヒト『処置』から考える」へ。「劇団・錦鯉タッタ」のみなさん(山田零、岩崎健太、藤島かずみ)がブレヒト作『処置』に三つのシーンを加えたものを上演し(演出は山田零さん)、そのあと観客を含めた全員で…

「アンティゴネーの視座」 

告知です。TAGTASプロジェクト2011の円卓会議2(1月16日)で、演劇批評家の鴻英良さんと共にソフォクレス作『アンティゴネー』について報告をします。(詳細はこちら)じつは1月9日にもTAGTASフォーラムで『アンティゴネー』についてお話ししたのですが(そ…

猫です 

天気がよかったので、今日は久しぶりにママチャリ、という言葉がきらいなので「母さん自転車」に乗っていつものサイクリング・コースを疾走してきた。「せきれいの道」に入ると紅葉がきれいだったのでパチリ。 もともと猫にだけは好かれる傾向にある私だが、…

世が世なら 斬って捨てるも 刀の汚れ  

4日のシンポジウムは無事終了、という報告が今頃になってしまったのは、気を遣う書類書きがあったから(なぜかRWシンポの後もそうだった)。講師のみなさんがそれぞれの持ち味を出して奮闘してくださったおかげで、知的刺激に満ちたプロヴォカティヴなシンポ…

逃避 

今日、胸にプリントのあるTシャツの上にコーデュロイのシャツを着て、コートを羽織って買い物に出かけたところ、Tシャツの感触に違和感があるので、しまった、前後逆に着てしまった、と思ってあわてて確認すると、ちゃんと胸のところにプリントが見えた。ほ…

ワイルド学会シンポジウム 

以下告知です。 日本ワイルド協会 第35回大会 プログラム 日時: 2010年12月 4日 (土) 13:00 - 18:00 場所: 慶應義塾大学 三田キャンパス 研究棟 A-B会議室 〒108-8345 東京都港区三田2-15-45 司会 追手門学院大学教授 新谷 好 総会 (12:40- 13:00) 開会の…

『一方通行路』 

死刑をめぐる報道に接するたびに思い出すベンヤミンの言葉。 「犯罪者を殺害することは、倫理的でありうる。だが、それを正当化することは、決して倫理的ではありえない。」

ジョン&ジーナ 

先日、思い立って誕生日の夜中に『オープニング・ナイト』(ジョン・カサヴェテス、1978)を久しぶりにDVDで見た。凄まじいの一言。この映画を見返すたびに(つまりこちらが齢を重ねるにつれて)、ヒロインの舞台女優(ジーナ・ローランズ)の絶望の深さと希…

上映のお知らせ 

知ってる人はとっくにご存じでしょうし、興味のない人には意味のないお知らせですが、念のため。 神保町シアターでの特集「小津安二郎の世界」(11月20日〜12月29日)において、現存するすべての劇映画36本が連続上映されます!詳しくはこちらをどうぞ。特に…

いっしょにいるカモ 

『現代思想』9月号を持って「せせらぎ公園」まで(例によって)自転車で行ってきた。 対立する様々な勢力が拮抗している場合でも、民主主義は〈多〉ではなく〈一〉を前提とする。対立する複数の勢力は、最終的には(投票を含む)議決によって「一つの」決定…

自転車旅行主義  

金木犀の甘く切ない香りがどこからともなく窓辺に漂ってくる頃になるといつも、この季節を背景とする小津安二郎の映画、たとえば『彼岸花』、『秋日和』、『秋刀魚の味』といったフィルムをからだ全体で浴びたいという衝動に駆られるのだけれど、ちょうど今…

スミスのアニキ 

RWプレセミナーとシンポジウムがダイ成功裏に終わったのも束の間、27日(月)朝に投函しなければならない(かなり気を遣う)書類を完成させるべく、日曜の夜は徹夜。徹夜になってしまったのは、『アニキ・ボボ』(マヌエル・ド・オリヴェイラ、1942)を観る…

国際シンポジウム

以下告知です。みなさまどうぞ奮ってご参加ください。私としては特に、 Kondo さんと Yamada さんの発表と、これらに対して Pinkney さん、Williams さん、Smith さんがどんな応答をしてくれるのか、楽しみにしています。 国際シンポジウム Fiction as Criti…

『身体性の幾何学〔エチカ〕』 

著者校のゲラの段階で読ませていただいたが、ようやく一冊の本になって何より。「ラディカル(過激かつ根源的)」という言葉がこれほどふさわしい本も少ない。ラディカルに「抽象的」な思考のすべてが、俳優としての著者の「経験」に裏打ちされている。まず…

モヒートばか 

昨日は、『カイエ・デュ・シネマ』誌出身のパスカル・ボニゼール監督作品ということで気になっていた『華麗なるアリバイ』を観るために炎暑のなかを渋谷へ。にしても暑い。Bunkamuraル・シネマにたどり着くまで干からびてしまいそうだったので、とりあえず涼…

なんだかな 

先週の金曜日、『コロンブス 永遠の海』(マノエル・ド・オリヴェイラ、2007)を上映最終日に観る。ネット上に浮かぶ小島のあちこちでこの映画に対する称賛の美学的花火が打ち上げられている様子だけど、いや私だってオリヴェイラの新作ときけば何とか都合を…

組長邸(本家)および旧谷崎邸瞥見

土日に神戸で学会があって、私が拝聴した二つのシンポジウムはどちらも大変刺激的なものだった。自分で消化しきれていない部分もあったけれど、とにかく興奮して聴いていた。ここでは、二日目の午後の特別シンポジウムについて気になることがあるので、一言…

絶望が足りない@豊橋 

24日(土)、同人誌『レイモンド・ウィリアムズ研究』第2号の企画で、関曠野さんへのインタヴューを行う@ホテル シーパレスリゾート豊橋。(インタヴューについては id:sintak さんと id:melaniek さんをご覧ください。右の写真は、インタヴューのあとホテ…