音楽のカッティング・エッジ
Inter Communication (インターコミュニケーション) 2008年 04月号 [雑誌]
- 出版社/メーカー: エヌ・ティ・ティ出版
- 発売日: 2008/02/27
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Jポップだと、Perfume とか Capsule みたいな存在が希望だと、常々僕は言ってるわけ(笑)。彼(女)らはメロディがどうとか歌詞がいいとか悪いとかいうレベルでやっていない。というか音圧と高域で脳にどうアディクトさせるかということだけにフォーカスして作っている。(中略)例えば彼らが影響受けていると思われるフレンチ・エレクトロなんかと比べても徹底されているのは波形を見れば明らかで、これはもはや音楽として適正な処理とかいう範疇じゃない。好き嫌いは別としてこういう極端さは現象として面白いし、Jポップ全体を見渡すと、コブクロみたいなひらがなで「うた」とか書くような、いわゆる泣けるのがどうのこうのというのが脈々と続いているわけでしょう。情緒最優先主義が。僕は音楽のカッティング・エッジと言われるような領域が極端に言えばそういう「いいよね」傾向になるのは辛いなと思っているんです(p.28)。
渋谷氏は「コプクロ系のJポップ」を否定しているわけではもちろんない。彼が批判しているのは、音楽シーンの一番「とんがっている」ところにいると思っている人たちの、いわゆる「茂木健一郎化」。最近の茂木健一郎氏の「文学性」を批判する佐々木氏の発言には完全に同意します。
- アーティスト: フェネス
- 出版社/メーカー: Pヴァインレコード
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- アーティスト: 渋谷慶一郎
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
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