黒い森

錯誤   
沼から生まれたばかりの星のほうへ指を伸ばすと、濡れた鳥の巣に触れた。






落下速度   
茂みの奥から聞こえてくる汽笛に、自己弁護の匂いを嗅ぎ取った栗鼠。 






夕餉の仕度   
あそこまで歩いていこう。トートロジーの闇は述語のない明るみのようだ。