四角革命 

ハイファイ新書

ハイファイ新書

先月自宅で仕事に追われていたとき脳内伽藍に響き渡っていたのが、すでに各所で話題の相対性理論の新譜『ハイファイ新書』の諸ナンバーだった。仕事に集中できないほどハマってしまい、坂本龍一の新譜『out of noise』でなんとかクール・ダウンしていた次第。
初めて聴いた相対性理論キッチュでコンセプチュアルなバンドという印象だが、中毒症状を引き起こすのは何といってもヴォーカル、やくしまるえつこの声の肌理だろう。歌手デビューした綾波レイシャルロット・ゲンズブールの声が発散する青い性を脱臭したようなエロさ。萌え尽きた果てに立ちのぼる「萌え」の冷たいカゲロウ。あんな声で「ああ先生 フルネームで呼ばないでぇ〜 下のぉ〜名前で呼んでぇ〜」とか「わたしもうやめたぁ〜 世界征服やめたぁ〜」などと歌われた日にはもう・・・。しかし「ロックンロールという言葉死んでしまえ、革命という言葉とともに」とくるりが歌ってから9年が経ち、2009年の日本はついに「四角カクカク革命前夜」を迎えたようだ。

洞口依子先生、まさかこんなところで看護士をしておられるとは。お元気そうでなによりです。