芹明香先生はお元気らしい 

午前中はぐたぐだ、午後は家で「仕事」、夕刻からいそいそとラピュタ阿佐ヶ谷へ出かけ、沢田幸弘『濡れた荒野を走れ』(1973年)と曾根中生『わたしのSEX白書 絶頂度』(1976年)を見るという不払い労働。私の知っている日活ロマン・ポルノの作品群の中でも(全体の三分の一、いや十分の一も見ていないので偉そうなことは言えないのですが)、『絶頂度』の突出ぶりはやはり異様だ。丸の内っぽいオフィスでの3人の絡みは、ゴダール『勝手に逃げろ/人生』における同様のシーンとシンクロして見える。上映のあとは、日活ロマン・ポルノの生き証人ともいえるスクリプター/脚本家の白鳥あかねさんのトーク。先日(5日)にラピュタに行ったときに続いて、白鳥さんのお話を聞くのは2回目だ。当時白鳥さんが家族同様の付き合いをされていた芹明香の私生活のこと、ロマン・ポルノ主演は『絶頂度』一作だけで、その後消息不明となっている三井マリアのことなど興味はつきない。23時少し前に帰宅。これから酒を飲みながら「活動」だ。
わたしのSEX白書 絶頂度 [DVD]