告知

レイモンド・ウィリアムズ研究会のお知らせです。詳細はこちらをどうぞ。

ついでにお知らせすると、目白駅前の中華料理店「ジャスミン」が3月でビルごとなくなるそうです。あのビルも店も、いかにも「昭和30年代」という感じで好きだったのですが、残念です。




Raymond Williams
レイモンド・ウィリアムズ研究会

第9回研究会
日時: 2008年2月24日(日)14:00〜
報 告
Modern Tragedy の再歴史化にむけて(2)
―Raymond Williams と複眼視、感情構造、そして必然性の問題―

参照テクスト:Raymond Williams, Modern Tragedy. 1966.
Ed. Pamela MaCallum. Peterborough, ON.: Broadview Press, 2006.
報告者: 大貫隆史(釧路公立大学准教授)
会場: 日本女子大学目白キャンパス英文学科会議室
(百年館高層棟10階1022室)


Raymond Williams, Modern Tragedy 第一部を論じた前回に引きつづき、今回は同書第二部を主たる対象としつつ報告をおこなう。第一部における理論的考察は、Ibsen から Brecht にいたる作品群への具体的考察(第二部)、という「試練」を経ねばならないと Williams は述べている。
この構成自体が Brecht 的な「複眼視 complex seeing」に他ならない、という前回報告で得られた示唆を手がかりに、彼の鍵概念である「感情構造 structure of feeling」の問題――なぜ「イデオロギー」ではないのか?――をあきらかにしていくことが、本報告の第一の目的である。
また、この作業を進めるなかで浮き彫りになってくる Williams と Brecht の「対立」を軸に、Williams における特異な「歴史」の問題を「必然性」という観点から考察することを本報告の最終的な目標としたい。(大貫記)