「東北弁」映画ベスト 

上のエントリーで書いたようなことをとりとめもなく考えていたら、「東北弁」映画ベスト選出、という遊びを思いついたので、試しにやってみよう。(東北地方の多様な方言を「東北弁」とまとめてしまってすみません。)

私にとっては、まず相米慎二『魚影の群れ』だ。夏目雅子の「せばな!」(それじゃあね。)はとりわけ忘れられない。本当に「せばな!」って逝ってしまった。相米作品には、監督の出身地のせいか耳に残る東北弁が多い。『光る女』出門英の呟き。そういえば出門英も逝ってしまった。それから小川紳介『日本古屋敷村』も当然入ってくる。字幕なしではわからないほどの訛だったし。もちろん今村昌平『赤い殺意』も。
と、ここまできて行き詰ってしまった。寺山修司の作品は東北弁の印象はなぜか薄い。あとは、斎藤耕一津軽じょんがら節』? 山崎貴『Always 三丁目の夕陽』堀北真希の東北弁は確かにかわいいけど…。佐藤慶が東北弁をしゃべっていた記憶がある。あれはNHKのドラマだったか。栃木弁や千葉弁(っていうのかな)、新潟弁を入れていいなら、根岸吉太郎『遠雷』小川紳介三里塚関係のフィルム、佐藤真阿賀に生きるなどが思い浮かぶ。フラガールはちょっとなぁ。この遊び、遊びとして成立しませんでした。私が忘れている、観ていない「東北弁」映画、きっとまだたくさんあるに違いない。最後に、麦秋原節子淡島千景が元クラスメートの秋田弁を互いに真似てふざけるシーンに満ちていた幸福感を思い出して、ゲーム終了。