「激ヤバ」

hidexi2008-01-05

昨日4日、某所での新年会の前に、タランティーノデス・プルーフ in グラインドハウス』を三軒茶屋中央で。昨年の公開時に見逃し続けていて、年を越してやっと見ることができた。2日のエントリーで選んだ、昨年の新作外国映画ベストの中に文句なく入る作品。私が見たのは、タランティーノロバート・ロドリゲスのフィルムがカップリングされた『グラインドハウス』ではなく、これから独立して公開されたロング・ヴァージョン。前半と後半で(それぞれの結末は逆転しているが)ほぼ同じナラティヴが反復されていて、両者におけるバッド・ガールズたちのしょうもないしゃべくりが長すぎて退屈してしまう向きもあるだろうが、いや、あのダラダラ加減がいいのです、と私はいいたい。とにかく女優たちが生き生きしていて、とくに後半で車のボンネットに乗るゾーイは本業がスタント・ウーマンで、女優としては今回が初めての出演らしいけど、いい顔をしている。後半で、チア・ガールの衣裳を着ている金髪娘(上の画像の人)が或る状況で発した一言の字幕「激ヤバ」には客席から笑い声も。しかしあの痛快なエンディングには参りました。観客全員が思わず「ブラヴォー」と声を上げそうな熱気が館内に満ちていた。 
この「三軒茶屋中央」という名画座、いまどきめずらしい(いい意味で)シャビーな映画館で、レトロでいかにも「グラインドハウス」な雰囲気がこの作品に似つかわしかった。