みらいを忘れない
『魔法少女を忘れない』(堀禎一、2011)をDVDで見て涙。「みらい」の記憶と忘却をめぐる、音と映像によるポップで幻想的でエロい省察。『妄想少女オタク系』や『憐 Ren』でもそうだったけれど、堀監督は自転車をどう撮るかということに賭けているような気がする。私としては、『弁当屋の人妻』の自転車のショットがもっとも鮮烈だったのですが。
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幸せは誤配される
いつの間にかDVDスルーされていた『トゥー・ラバーズ』(ジェームズ・グレイ、2008)を見る。ありきたりの物語ではあるけれども(ドストエフスキーの『白夜』が基になっているとのこと)、これまでのグレイ作品における役柄とは一見打って変わった、とはいえ根は共通する、鬱を病むホアキン・フェニックスの繊細さが鈍く光る。舞台となるアパートの寒々とした屋上で、ホアキンとグウィネス・パルトローが逆光で向き合うショットの印象が強すぎて、ヴィネッサ・ショウとホアキンが抱き合うエンディングの暖かい室内に、凍てついた別の現実が侵入しているように思えた。年が明けてまだひと月も経っていないが、これが今年の新作(といっても2008年製作ですが)極私的ベストワンになるかもしれない。
幸せは誤配される
日本で劇場公開されないまま、いつの間にかDVDが出されていた『トゥー・ラバーズ』(ジェームズ・グレイ、2008)を見る。ありきたりの物語ではあるけれども(ドストエフスキーの『白夜』が基になっているとのこと)、これまでのグレイ作品における役柄とは一見打って変わった、とはいえ根は共通する、鬱を病むホアキン・フェニックスの繊細さが鈍く光る。舞台となるアパートの寒々とした屋上で、ホアキンとグウィネス・パルトローが逆光で向き合うショットの印象が強すぎて、ヴィネッサ・ショウとホアキンが抱き合うエンディングの暖かい室内に、凍てついた別の現実が侵入しているように思えた。年が明けてまだひと月も経っていないが、これが今年の新作(といっても2008年制作ですが)極私的ベストワンになるかもしれない。
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福島の母たちと立ち上がる数時間
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