『身体性の幾何学〔エチカ〕』 

著者校のゲラの段階で読ませていただいたが、ようやく一冊の本になって何より。「ラディカル(過激かつ根源的)」という言葉がこれほどふさわしい本も少ない。ラディカルに「抽象的」な思考のすべてが、俳優としての著者の「経験」に裏打ちされている。まずは紙と鉛筆を用意して、著者の指示通りに(14頁)図を描いてみてほしい。そこから途方もない認識に導かれるはずだ。

身体性の幾何学(エチカ)〈1〉高次元身体空間“架空”セミナー

身体性の幾何学(エチカ)〈1〉高次元身体空間“架空”セミナー

ところで、『Web英語青年』に寄稿しました(よかったらこちらをどうぞ)。「フェチ」という言葉についての考察ですが、「フェティシズム」についての用語集風の説明を入れざるを得なかった点がつらいところでした。つらかったので、ちょっとした仕掛けを仕込んで一人で楽しんだりもしました。ああ夏風邪で頭痛い。